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イッキ見!この世界の片隅に

time 2018/03/27

この世界の片隅に

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主人公すずが、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く漫画。
2007-2009年連載。
2016年にアニメ映画やってたので存在は知っていたけれど、中々踏ん切りがつかなくて見れていなかった作品。
ネタバレアリなので注意。
今回見ようと思ったきっかけがちばてつやさんの「ひねもすのたり日記」を見てちょっと戦争系の漫画を読みたくなったから。
ひねもすのたり日記 第1集 (ビッグコミックススペシャル)
ちば てつや
小学館 (2018-01-30)
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ちょうどebookJapanで「いま話題の本」で「この世界の片隅に」を推してたのでいい機会だと思い購入。
説明に
平成の名作・ロングセラー『夕凪の街桜の国』の第2弾ともいうべき本作。
とあったので先に「夕凪の街桜の国」を読む。

夕凪の街桜の国

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社
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  • 主人公は明るく過ごしてるけど、背景や仕草などで当時の状況を表してる。
    • 地面なのに靴脱いだり、背景に原爆の看板があったり・・
  • 好きな人にあげるプレゼントを見立てるシーン好き
  • 橋のシーンはいきなりでビックリする
  • あれ、登場人物足りてない・・?
    • あとでわかる
  • 力の抜けた、というので「あー幸せになってよかったね」と思うが・・
「夕凪の街」、最後の数ページで一気に引き込まれてしまった。
「桜の国」、今読み直したけれど、これって「夕凪の街」から話続いてたのか。
お墓の名前で気づいた。
ちょっとまだ読み込みが足りてないですね・・
戦争漫画や戦争アニメていうと小学生の頃に学校の図書室にあった「はだしのゲン」や「火垂るの墓」のイメージがあったので
ちょっとキツイ描写があると思って覚悟していましたが、直接的な描写はほぼナシで読みやすい。薦めやすい。

この世界の片隅に

続いて本命の「この世界の片隅に」。
タイトルがそのまま日付になってる(18年12月とか)。
しかも、連載時は連動していたっぽい(昭和18年の話は平成18年に掲載など)。
ざっくり読み返しながらのまとめ。
  • 人さらいの話はちょっとファンタジーすぎ
    • やっつけ方がちょっと・・
    • 一緒にいた男の子が親に会って泣くところとか良かった
    • 物語の最後にも出てくるけど、うーん
      • 今調べたら一緒にいた男の子って周作だったのか!
  • ザシキワラシの話はどういう伏線だったんだろ・・?
  • 水原と絵の話。かなり重要な伏線。
  • 夫の姉のイビリがキツい
    • でも言い方がキツいだけで優しい
  • ホームシックになったかと思ったら頭のことだったのか・・
  • 防空壕作るエピソードは最後が幸せ
  • 絵を書いて憲兵に注意されるシーン。すずがめちゃ怒られるのかと思ったら・・
    • 笑って過ごせるっていいことね
  • 砂糖のエピソードはそのまま遊郭へのエピソードに繋がるのか
    • 遊郭エピソードも重要
  • 水原がやってくる
    • 泊められない、というのを聞いたときに自分の妻だから嫉妬的なものかなと思ったけど、もう会えなくなることを危惧して・・?
  • 鬼いちゃん
    • 石ころしか帰ってこないてのも重要だけど、全体としては最後の喧嘩するところが重要な気がする
  • 遊郭の熱出してる娘
    • 口紅をもらう
  • ちょっとずつ空襲が多くなってくる
  • 家を守りきれるか聞いてきた夫
    • 若干嫌な予感がする
  • ショッキングな出来事が起きる
    • これが結構ダメージデカい。
  • 鶴のエピソードはちょっとわからなかった・・
  • 具体的な日付を指定されて、しかも広島に帰る・・・
    • 読んでてここでまさか・・・と思う
  • 玉音放送
    • 急に「暴力」という言葉が出てきて???
    • 韓国国旗が出てきたのも???
      • このあたりはあとで調べてわかった。
  • すみちゃん・・
  • 戦争孤児をなんで引き取ったのかな?
ところどころで心象風景のようなものが描かれるのでちょっと読みにくい箇所もあるけど、
各ページにある解説は物語を深く読む上で大変役に立った。
これを読んだ後、人々がどう復興、発展していくかに非常に興味を持った。

この世界の片隅に(アニメ映画)

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続いてアニメ映画をNetflixで見ました。
  • 全体的に原作を大切にアニメ化してる印象。
  •  タイミング逃して「あまちゃん」は見ていない。
    • トロっとしすぎな気もするけど、概ね想像通りの「すず」だった。
  • 夫の姉がすごくキツく感じる
    • 声はいると余計に
  • リンの声がイメージとは違ったけど、艶っぽくていい感じ
  • ノートの切れ端エピソードがカットされてて映画だけ見た人は理解難しそう
    • 肺炎の娘の話もなかった
  • 戦争孤児のシラミの描写がちょっとゾゾゾ
最後の最後のシーンで手を振るシーン(しかも右手)があるんだけど、ちょっと怖かった・・
(亡くなった人が手を振ってるようにも思える)
全体的にとても大切にアニメ化された印象。
カットされた要素もあるけど、大筋には影響しないからまあいいかなと。
玉音放送のシーンでセリフが変わってる点は、自分的には映画のほうがしっくり来た。

まとめ

漫画、アニメを一気に見て思ったのが自分がそれを体験したような印象を受けること。
これは物語の進み方が一方向だったのと日常的な(特に食事周り)シーンが多かったからだと思う。
「はだしのゲン」や「火垂るの墓」だとちょっとハードル高いので入門編としてこの漫画読むのはいいかもしれない。
まず「夕凪の街桜の国」を読んでみていけそうなら
「この世界の片隅に(漫画)」→「この世界の片隅に(アニメ)」という順番が私はオススメです。
アニメには映像化されてないエピソードがあるし、なにより当時の解説がないので。
そういえばこの2018年夏に連ドラやるみたいですね。
アニメと同じく丁寧に映像化してもらいたいものです。

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