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感想を書きます

3Dプリンタ AnkerMake M5 で等身大フィギュアを作ろう!(凛子と愛花胸像)

time 2025/01/09

3Dプリンタで作る!等身大フィギュア作成シリーズ。

今回は冬休み特別編として「凛子と愛花」の胸像を作ることにしました!


ちなみに途中まで進んでいた寧々さんの塗装は「髪の毛が気に入らなかったり」「塗装費がバカにならない」「せっかくなら全身欲しい」などなどの理由で保留になっています。

多分これは破棄してもう一度やり直す選択になると思います。


まずは凛子。一度寧々さんで作っていたのでここまではサクっと。


前回の反省を踏まえて今回は髪の毛にかなり厚みを持たせてパキっとした感じを目指しました。

前回の寧々さんは頭と別パーツにして髪型を後から変えることが出来る想定でいましたが、薄いままなのでのせたときにボリューム不足で被り物被っている感が出てしまっていました。

あと正面から見たときに髪の毛の裏がいい感じに見えなかったのもあります。


髪の毛の出力がうまくいかなかったので試行錯誤した結果。
毛先を上方向へ。


出力直前の設定。
中空は「Autodesk Meshmixer」を使用。
ソリッド精度やメッシュ密度はかなり低めにしてます。
ちなみに光造形ではないので穴はなし。


身体出力。フィラメント発注ミスで色が変な感じになってしまった、残念。
(※胸あたりで使っているフィラメントで統一したかった)


今回はスレンダーなので分割回数少なく出力出来ていい感じ。


出力出来ました。左肩がうまく出力できていないけど、向きをもうちょっと考えないとダメですね。


続いて愛花。
髪の毛のボリュームが一番多く、前回以上に作戦を練る必要がありました。
思い切って眉間の部分で頭をカットしてそこから前と後ろに分けて細かいパーツを付け足していく方式にしました。
将来的には一般的なフィギュアと同じように分割出来るようにしたいです。


毛先はあとから付け足すタイプ。


こんな感じになりました。
リボンの厚みが足りなくてボロボロになってしまっているのが残念。


ということで一通り出力終わりました。

作業日数は20日、フィラメントは7kgくらいなので17500円(=2500×7)くらい。
これに3Dプリンタの電気代と暖房代。

しっかり3Dプリンタで出力するには部屋の温度を管理する必要があり、20~28℃にする必要があります。
暖房で20℃設定にして数日つけっぱなしでした。金額的には1300円くらい?(アプリ情報)

一般的にはここから表面処理したり、塗装したり・・になりますが、3体揃って満足したのでこれは完了とします。

備忘録

前回やったことをマルっと忘れていたので今回はやり方を残しておきます。

  • メッシュ分離
    • メッシュ->分離->構造的に分離したパーツで メッシュを分離
    • その後、必要なところを以下でくっつける
    • メッシュ->クリーンアップ->距離でマージ
    • 0.0001 m


  • 埋める
    • こういうメッシュの場合は上と下を埋める
    • フィルに任せてもいいけど、ある程度手動でやった方が仕上がり綺麗。
    • [3D Print Toolbox]のアドオンを入れて以下が最低限問題がないのを確認する
      • Non Manifold Edges
      • Bad Contiguous Edges
      • Intersect Face
      • (Blender4.3.1)


  • アドオン(エクステンション)
    • アドオンは 編集->プレファレンス->エクステンションを入手
    • 「3D Print」で検索すれば出てくる
    • 4.1のときは日本語化されてた(以下対応表)
      • Non Manifold Edges「非多様体辺数」
      • Bad Contiguous Edges「問題のある隣接辺数」
      • Intersect Face「面の交差数」
      • (Blender4.3.1)


  • ブーリアン
    • 先ほどくっつけたものとブーリアンするメッシュ。 こちらもふたを閉じる


※ブーリアンでヒットさせるためにフタしたところはもっとボリュームが大きい方がいいかもしれない


  • ブーリアン
    • モディファイアー「ブーリアン」の合成でくっつける
    • 交差している部分が綺麗に削除される


綺麗にマージされた。
前回まではなんとなくブーリアンしていたが、
1パーツ毎ボリュームを持たせてブーリアンしたほうが狙った通りに合成できる。

基本的にはこれを繰り返していけば体などは対応可能。 髪は別途。

  • 細いものの立体になっているものが分離されてしまった場合は
    • オブジェクトモード->2つのオブジェクト選択
    • オブジェクト->統合
    • その後 編集モード->選択->すべて メッシュ->クリーンアップ->距離でマージ


板ポリの場合。


  • 板ポリの対処方法
    • モディファイアー「ソリッド化」を使ってボリュームを増やす
    • 今回のケースでは
      • 幅:0.005m
      • オフセット:-1.0000 とした

マージごとに 3D Print Toolbox でチェックして問題がある箇所を修正していくのが、後々のためになる。手動でやったほうが安全。


結局この形に修正。厚みがあるほうがブーリアンでうまくいく。


中空は「Autodesk Meshmixer」で。

使ったアイテム

まとめ

今回は「髪の毛の処理」と「ブーリアンのしやすいやり方」を見つけることが出来ました。
次の出力に有効に活用していきます。

次は「着せ替え可能等身大フィギュア」か「50cmくらいの1/4スケール」を作りたい。

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3Dプリンタ AnkerMake M5 で等身大フィギュアを作ろう!(寧々さん胸像:表面処理編)