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GeForce NOW CBT をお試し

time 2020/01/12

クラウドゲーミングサービス「GeForceNOW」のβテストに当選したので試してみました。

今回は、WindowsPC + 有線で試しています。(Android + 無線でもやりたかったのですが、手元にある端末の通信性能が悪く保留中)

まずネットワークテスト。遅延が10msと表示されます。60fpsゲームの1フレームの処理時間が約16msなので、数値を信じるなら入力遅延はほぼ感じないレベル?

とりあえず遊べそうなゲームを探すも【遊べるゲームが一覧で表示されていない】ため、わざわざ検索で見つける必要があります。(遊べるゲームが一覧で表示されていてフィルタで除外できるほうが良かった)

さらに【対応している国産ゲームが少ない】です。PC向けにゲームを出している大手であるバンダイナムコやスクウェア・エニックス、カプコンのゲームがヒットせず。

かろうじて見つけた「DARK SOULS III」と「Bloodstained: Ritual of the Night」を起動してみます。

GeForceNOWの仕組みとしては、サーバー上でPCとSteamランチャーが起動してその画面をユーザーに送信しているようです。(ゲームによってはEpicGamesLauncherとか起動するランチャーが変わる)

先ほど試したらちょっと仕様が変わっていました。

CBTが始まった1/8当時は、Steamランチャーが立ち上がって【自分でダウンロード・インストールする仕様】でした。しかも、起動するたびに再ダウンロード・再インストールが必要でした。

しかし、先ほど1/11 20:00頃に起動したところ【自動で該当タイトルをダウンロード・インストール仕様】に変わっていました。(DarkSoulsIIはだいたい15分くらいかかりました)

また、一度ダウンロード・インストールしたゲームはすぐに立ち上がるようになっていました。(すぐといっても30秒くらいはかかります)

なお、Steamランチャーが起動するなら別のゲームもインストールできるのでは?と思いましたが、権限がないなどのエラーが出てダウンロード・インストールは出来ません。残念。

さて「DARK SOUL III」を起動しました。

左上のネットワーク表示は https://nvidia.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/4480/~/how-can-i-access-advanced-network-streaming-stats-for-geforce-now-for-pc-and を参考にCtrl+Alt+F6で表示できます。

上記スクリーンショットの場面では以下のようなことがわかります。

1行目

  • 60 fps –フレーム間の現在の時間に基づく平均フレームレート
  • ft:16 ms –サーバーからのフレーム間の平均受信時間
  • j:0.167 ms –フレーム間の平均受信時間ジッター(負=早い、正=遅い)
  • r:22 mb –平均ストリーミング速度
  • bwu:15%-帯域幅使用率(パーセント)

2行目

  • 00025177 -〜フレーム番号
  • rtd:11 ms –クライアントからサーバーへの往復遅延
  • pl:0%-パケット損失(ビデオフレームごとに複数のパケットが存在する可能性があることに注意してください)
  • %cpu:46.6 -Macでは、プロセスが使用している1コアの割合。(> 100%は、複数のコアを使用することを意味します)。Macのアクティビティモニターに似ている必要があります。

3行目

  • b:0 ms –「開始」時間–パケットの受信から処理の開始までの待ち時間
  • d:0 ms-「デコード」時間-開始からデコード完了までのレイテンシ
  • r:0 ms –「レンダリング」時間-デコード完了からレンダリング完了までのレイテンシ
  • p:0 ms –「現在の」時間-レンダリング完了からポストスワップバッファまでのレイテンシ
  • t:7 ms – ‘合計’時間-上記のすべてを合計して、クライアント全体の待ち時間を計算します。

4行目

  • wr:1920 x 1080 – ウィンドウ解像度
  • sr:1920 x 1080 – ストリーミング解像度(ネットワーク品質により異なる場合があります)
  • sq:100 -「qスコア」–または品質スコアは、ユーザーが現在経験している全体的なストリーミング品質を表します。100は完璧で、0に近い値は再生できません
  • e:0 -処理された入力イベントの数

5行目

  • gpu:GeForce RTX 2060c – このセッションでサーバーで使用されるGPUのタイプ
  • input:alt | sdl-alt:システムからの直接入力イベントを使用、sdl:SDLライブラリからの入力イベントを使用

6行目

  • codec: h264 – コーデック
  • renderer: dx11 – レンダラー

重要なのは1行目と2行目。なかでもrtd(クライアントからサーバーへの往復遅延)が11msなので60fpsのゲームなら普通にプレイ出来そうです。

本来ならinput lagを計測する装置を作って試したかったのですが、ちょっと時間が足りなくて構築が出来ていません。

とりあえず最初のボスを倒すところまでは普通にプレイ出来ました。

次に2Dライクな操作ができる「Bloodstained: Ritual of the Night」をやってみました。

こちらもrtd(クライアントからサーバーへの往復遅延)が11msで普通にプレイできます。

まとめ

私的に国内で提供しているクラウドゲームサービスでパッと思いつくのが3DS版のドラクエ10

3DSにサービスしてる時点で既に無茶苦茶なんですが、肝心のゲームはレスポンスも悪いし解像度も低いしで正直印象は良くありませんでした。

で、時代が進んで今回のGeForceNOW。

本来想定しているスマホ(Android+無線)では遊んでいませんが、WindowsPC+有線であればレスポンスも画質も問題なく、普通にプレイ出来ました。

気になるのが、どこのユーザー向けなのかな?という点。

初期設定だと1時間あたり約10GBほどデータを消費するらしく、現在のデータ通信料金で換算するとかなり高額。

試しに国内でGeForceNOWを提供予定のSoftbank「データプラン50GB+(6,500円)」で計算すると、1時間のプレイで約1,300円。20時間遊ぶなら約26,000円、100時間なら約130,000円。

そんなにかかるならPCやゲーム機買った方がいいわ、てなりそうです。

SoftbankでGeForceNOW使う分にはデータ通信量かかりません!となるなら状況は変わりそうですが・・

それか5G通信の1GBあたりの値段が大幅に下がったらワンチャン?(今の1/10ぐらいにならないと現実的じゃない気がする・・1時間130円、100時間13,000円)

今回はCBTということで無料だったけど、GeForceNOWのサーバー使用料やゲーム代も必要となると、とりあえず学生向けではなさそうな予感がします。

 

そもそも外でPCゲームやりたいかなあ?と思ったり。自分が古いタイプの人間で、家に帰ってきて準備してからさあ遊ぼう!というタイプなので・・出張が多いサラリーマンの人にはいいのかな?

ゲーム提供側から考えると「チート」が出来ないので、その分のコストが浮く点は魅力。(botとかは作られるけど)

 

で、結局どこ向けなのかがわからないです。

  • データ通信に無制限にお金を払えるユーザー
  • 自宅にインターネットを導入(光回線)してるけど、ゲーミングPCは持ってないユーザー
  • 有名人が遊んでると聞いてちょっと遊んでみようというユーザー

このあたりしか思いつかないんですが、すごい狭いけどそれで回収できるのかな?

余談

「GeForce NOW Powered by SoftBank」の対応にちょっと不信感。

まずこれ。第一次CBTは1万人募集してたのですが、その中からさらに抽選があって500名に絞られ、私は当選したのにCBTに参加できないという事態に。

段階的にテストをしていきたいのはわかるのですが、テスターに説明がなかったのがマズかったと思います。

で、最近あったやつ。一部のテスターのみにアンケート依頼。私のところには届いていなかったので満足点・不満点を伝える手段がなし。CBTには参加させてあげるけど、意見を言う資格はなしと言われているようで非常に不愉快です。

CBT参加者全員に送ればいいのにわざわざなんでこんなことしてるんだろうか・・(都合が悪いことを書くユーザーをあらかじめフィルタリングしておきたい、とか?)

GeForceNOW自体は非常に出来が良かっただけに残念でなりません。

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