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感想を書きます

レトロゲームの調査用に RetroTINK-2X-Pro を入手

time 2020/08/30

レトロゲームの入力遅延

最近ゲームの入力遅延(inputlag)を調査するのが日課となっていますが、ふとレトロゲームがどの程度遅延があったのか調べたくなりました。

調査には、当時一般的だったコンポジット(黄色のケーブル)をPCに取り込む必要があります。

アイ・オー・データ
アイ・オー・データ (2010-09-30T00:00:01Z)
5つ星のうち4.1
¥3,690 (中古品)

以前上記のGV-USB2を入手していましたが、出力がUSBなのでちょっと検証には使いづらいなと思っていました。

いろいろ調べた結果、超低遅延がウリのコンバーター「RetroTINK-2X-Pro」を見つけました。これはコンポジット(黄色のケーブル)やS端子、コンポーネントをHDMIに変換できるコンバーター。

注意点としてHDMIの出力解像度が480p(720×480)であること。テレビやキャプチャボードがこの解像度に対応していないと表示されないので注意。

私の環境的には問題がなかったので早速発注を検討。

海外産のコンバーターなので日本のお店では購入できません。

私は「VideoGamePerfection」で購入することにしました。PayPalが使えなかったのでVプリカ使用。

  • RetroTINK-2X-Pro : €100.00
  • 送料 : €35.43
  • 合計 : €135.43(約18,000円ぐらい)

電源供給、FirmwareアップデートにUSBケーブルが必要です。

Amazonベーシック(AmazonBasics)
Amazonベーシック(AmazonBasics) ()
5つ星のうち4.3
¥689

私はAmazonで上記ケーブルを使用しています。

Firmwareアップデート方法は「RetroTINK-2X Pro and SCART Firmware Page」参照。私がアップデートした時はv1.5でした。

RetroTINK-2X・使い方

  1. 各種ケーブル(コンポジット、HDMI、USB)を差す
  2. 「INPUT」ボタンを押して入力信号を設定(押すたびに切り替わる仕様)
    1. コンポーネント
    2. S端子
    3. コンポジット(黄色のケーブル)
  3. お好みの「FILTER」を設定(こちらも押すたびに切り替わる仕様)
    1. Normal
    2. Smooth : スムージング(滑らかになる)
    3. Scanline Filter : スキャンライン表示

以上。

スーパーファミコン「クロノ・トリガー」でチェックしたのが上記の図。出力が720×480なのでそれをキャプチャソフトで640×480にリサイズしてます。

コンポジットでも十分ですが、S端子にするとクッキリします。

スムージング

スムージング機能は文字が多いゲームだとちょっと気になるかも。「き」とか「ル」が読みづらい。斜めにドットが配置されてるやつが苦手?

デカキャラであれば、全然許容範囲。

スキャンラインフィルター

スキャンラインフィルターは雰囲気としていい感じですが、実用には暗くなりすぎて厳しそう。

他にも本体にスイッチがあって設定を変更できますが、私は以下の設定にしています。

  • MODE : ラインダブラーのOn/Off
    • Line2X : (こちらを設定)
    • Pass : キャプチャボード側の表示がされなくなりました
  • COMB : コンポジットに影響がある設定
    • Auto : (こちらを設定)
    • Retro : 表示が暗くなりました

詳しくは「User Manual」を参照。

遅延調査

RetroTINK-2X-Proの遅延を調べるために、今回はいつもとは異なる「LED式」で入力遅延(inputlag)を調査することにしました。

「LED式」というのはコントローラ入力をするタイミングでLEDを光らせてハイスピードカメラでディスプレイと一緒に撮影することで遅延を計測する方法です。

この方法だとゲーム内部の入力遅延の他、表示遅延も求めることが出来ます。

機材

Brook Universal Fighting Board (UFB) 」に「BROOK RETRO BOARD」を繋いで「Custom Retro Cables [RETRO SERIES] RJ45 to SYSTEM of CHOICE」で変換してゲーム機に接続。

ハードは「スーパーファミコン」、ソフトは「スーパーストリートファイターII」。いつも通り、リュウの弱パンチで調査します。

カメラは以前購入した1000fpsで撮れるけど解像度が低い「CASIO EX-ZR200」と解像度が高いが240fpsまでしか撮れない「iPhone」の両方で撮影。

ディスプレイはコンポジット(黄色ケーブル)の入力を受け付けるTV(TH-L32C3)を押し入れから引っ張り出してきました。

パナソニック(Panasonic)
パナソニック(Panasonic) (2011-01-28T00:00:01Z)
5つ星のうち3.6
¥11,500 (中古品)

結果

コンポジット(黄色いケーブル)入力で約4F(16.5/240fps)、RetroTINK HDMI入力で約4F(15.1/240fps)でした。若干RetroTINKのほうが早い印象ですが、誤差の範囲?とりあえずわかったことは直接コンポジットをTVに差したときと同じぐらいの表示遅延なんですね。

こうなるとブラウン管ではどうだったのか気になります。

ブラウン管

ということでブラウン管を入手。入手したのはSONYの「KV-21DA75」。

ソニー(SONY)
ソニー(SONY) (2003-09-21T00:00:01Z)

¥29,800 (中古品)

本当は14インチ版が欲しかったのですが、値段が高くて手が出ず。にしても重量がエグいですね・・25kgぐらいあったので運ぶのが一苦労。

結果

ブラウン管+コンポジット(黄色いケーブル)入力で約3F(12.4/240fps)でした。

差が1Fぐらいで液晶やコンバーター、HDMI出力だから超絶遅い、というわけでもないんですね。

まとめ

ざっくり調べたいことは軒並み調べることが出来ました。

現在作成しているインプットラグ検証データベース( #inputlag database)はゲーム内部の入力遅延をまとめていますが、表示遅延も含めた遅延の方がいい気がしてきました。(レトロゲームと比較するためにも)ちょっと方法は考えます。

あとは発展としてAmazonで売ってる格安コンバーターの表示遅延を調べたり、ですかね。(あんまり興味はないですが)

ブラウン管は比較的安価に入手出来て良かったけど、RetroTINKで十分なことがわかってしまったので若干不要になりそうな・・

でも画質が良いとされるAVマルチとかが対応しているテレビなのでその環境を活用できる道を探すことにします。

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